sketch 17

本当に寒くて寒くて冬って感じがするね~
私は寒いのがとても嫌いなんだけど寒いのはとてもきれいだからなんとも言えない
星がたくさん見えるとか、吐く息が白いとか、空気吸ったときに肺の中がぐっと冷たくなる感じは好きだ
でも寒いと不調になるからやっぱり嫌いだ……
雪は見ているのは好きだ、きれいだ、でも雪かきは嫌いだ
今日は都内でも粉雪が舞った

ところで職が変わって二か月くらいが経過しようとしている。
まだ慣れないことだらけで、でもとてもいい環境で働かせてもらっているなと思う
つくづく運がいいんだな私は……

さいきんはですねー
ぱったり行くのやめていたカウンセリングにまた行き始めた
何で行くのやめてたかっていうと、カウンセラーの先生が相槌しか打ってくれなくて私はただ言葉を壁打ちしてる気分になったのとあとお金ないので行くのやめたんだったんだよね
次のカウンセリングは前回よりも時間が短いけど、費用は安いし、まだ一回目だったので様子見て通おうと思う……
たくさん色んなことをしゃべっていると、一瞬だけ本当の言葉が出てくる
私はいつも嘘ばかりついている。意識してるわけではなく、それもまた一つの真実で、決してすべてがまるっきり嘘なわけではないけど、
私は「自分」という名前の第三者になりきっていつも言葉を発している、という自覚がある
自我は統合されている。どれもこれも私の側面であり、矛盾があっても別人のようでもそれは全て「私」なのだ。
そういうマトリョーシカのような精神構造を自覚して、それでもやってる
それ以外に方法が見つからないから
でもどばーっとしゃべっているとその言葉の中に、「本当」のことが混じっていることがあって、
それは私Aでも私Bでも私Cでもない、ただの私の言葉だ
「だって本当のことを言ったら必ず誰かは傷つかなきゃいけないじゃないですか」
この言葉が口をついて出た瞬間に、私はうっかり泣きそうになってしまった
今同じ言葉を口に出しても泣かないんだけど、別に
「本当」が何なのか、「真実」がなんなのか、私にはわからない。その正当性に何の担保もないし
でもあの瞬間のあの言葉は多分私の「本当」だったのではないかな、と思いました

楽しいにいくら言葉を尽くしてもさよならの永遠に勝てない
消えていくものは消えていくのにまかせたままでいいと思っている、愛とか、言葉とか、記憶とか、心とか
失くしたくないとどんなに思っていても必ず失う、私は
失いたくないから手放さないように努力するけど、それでも消えていくものが
世の中にはたくさんあるんだと、そう思うことがある

そういや雪見てて思い出したけど、去年か一昨年くらいの冬、作った短歌があったなあ
真夜中に音も立てずに想いあう 君も雪なら僕も雪です