2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

innocent

「innocent」…無罪、無垢、純真、汚れのないイノセントさを人はだんだん忘れていくらしい。それが大人になるってことらしい。そう聞くとなんかそれを失うことがダメだというように聞こえるけど、イノセントな魂が人生のいったい何の役に立つ? 自分の死生観…

「明日はこっちも降るらしいよ」

「明日はこっちも降るらしいよ」と彼女は言った。私はふーんとつまらなさそうに返事をした、居候として受け入れてみたはいいものの、私はまだ彼女の名前のすら知らず、また彼女のほうでも私の名前なんて知らない。それでいいんだろうなと思う。 無職でどうし…

sketch 32

高いビルの上についているあの、赤い色のランプが好きだ。 夜の中で明滅する赤い光。33歳の知り合いのお父様が亡くなられたそうな。 時間は待ってはくれない。生きている意味を感じなければ、どうやって生きていっていいのかわからない 傍にいたかった。 で…

光について Ⅱ

結局ぼくたちが光について言えることなんていくつあるのだろう。 「君はぼくの光だ。」なんていう、ただ恥ずかしいだけでもはや古代のものとなった定型文を、最初に考えついた人間にノーベル文学賞のひとつでもくれてやりたい気持ちになる。そうしてそんな言…

新世界より

世界は一つしかない。世界はたくさんある。 多元宇宙とかそういう科学的な話ではなく、主観の話。 私の世界は私にとって一つしかない。私の見ている・感じている世界は一つだけなんだけど、 他の人にもこれは言える。なぜなら私はその人とは違う個体だから、…

sketch 31

正月でした。あけおめ今年もよろしくお願いいたします。 なんつーか、年末ぐっちゃぐちゃだったんですが、実家で食べては寝て食べては寝てを繰り返しているうちに、多少元気になりました。父には働くということについて、説教をされたけどそれは全く間違って…