似て非なるもの

本当によく似ていて、でも違うんだよな。
よくよく見ればそれは全く別の人間なんだ。
あの人とあなたと私は、にているというだけの別種なのだ。
なにに悲しんでいるのかわからない。
私は

ユートピアのユーフォリア

ユートピアユーフォリア

普通に分割しないと長すぎるので、続きを読むボタンをつけました。
文フリに出そうと思っていたのですが、次いつ参加できるかわかんないのでここに置いておく。。。
本にできても無配にするかプラスアルファしようと思います。

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台風一過を挟んで

晴れたな。風が気持ちよくって
バカンスは終わることを前提としている

西が丘マンションの悪魔

西が丘マンションには悪魔が住むという。その悪魔は大昔、好きだった女の子に振られてそこで命を絶って以来、一人で暮らす女の子達を次々襲っては魂を奪っている。らしい。でも俺は男だからそんなことにはならない、と泰幸は言っていた。私は泰幸の部屋が好きだった。 だから彼の部屋にいる私は、悪魔に魂を奪われてしまうのかもしれない。

それはない、と泰幸は言った。

何かを奪いにくるのなんて、お前くらいだよ、と。

私はただ泰幸のことを一方的に好きで、好きで、好きで、好きで、でも彼は私のことを好きじゃない。

こうやって家にあげることも一緒の布団に入るのにも、そこにはちゃんと罪悪感があり、たまに断られる。

けどやはりこうして何かの拍子に入れてもらえることもある。ボーダーラインは難しい。

私は本当は泰幸の家の家具がなんかになりたい。生まれ変わりたい。人間であることをやめて、彼の心臓になれたらいいのに。そうしたら私こんな風に毎日死にたいなんて言わないで、彼を生かすためだけに、毎日頑張るのに。

でも神は、私と彼を別の人間に分けた。

多分、それには意味がある。

「私あんたの部屋が好きなの」

「それは、部屋が好きなの、俺が好きなの」

「あんたが好きだから、あんたの部屋も好きだし、読み終わったら雑誌の束ですら、洗ってないワイシャツですら好き」

「怖い」

そうかなあと思う。怖いのかな。こういう、のは、愛じゃなくて恋だとカナエさんはいう。2個上のお姉ちゃん。

「相手から何も見返りを求めることがない、それが愛だよ。お前のそれは、執着と呼ぶ」

聖母マリアのような顔で、そういうカナエさんは5歳と生後半年の2人の子供を育てていて、私はその子供達をみると愛がなんだかわかる。

この世に生まれてきたということだけですべてがゆるせる。

 

私はそうじゃない。泰幸が泰幸であること、それですべてを許せるような気持ちになることはあるが、私はそれだけじゃ許すことはできない。私は欲しい。洗ってないワイシャツも、私の場所として確保されたベット半分も、そのほかなにもかも。体も、心も、魂も、何もかもすべてが自分のものになればいい。

いや逆で、私がすべて何もかも泰幸のものになれたら幸せだろうなと思う。

ま、でもそんなことはむりだ。頭では十分わかっている。

何もかも受け入れたり、さらけ出したり、そういうのは無理だ。

もしかしたら、西が丘マンションには悪魔なんていなくて、この部屋に私という悪魔がいるのかもしれない。私が彼の魂を奪ってしまってしまおうとしているのかもしれない。

最近滅多に部屋に入れてくれなくなった。話しかけても電話しても拒否されることも多い。みんな、もうそんなことはやめたほうがいい、そういう。

私は小さい頃おもちゃを買ってもらったときの気持ちを思い出す。

私はあれがいい。あれ以外はいやだ。あれがいい、あれだけがほしい。あれじゃないなら、むしろいらないんだ。

あの人が、あの人が、あの人が欲しい。これを恋と呼ぶなら、傷ついた女の子なら誰でもいい西が丘マンションの悪魔とは仲良くなれなさそうだ。

嵐が丘のキャシーのように、魂をつかんでもっていきたいのだ。

それはいやだ、俺の魂は俺のものだ、と泰幸は言う。

私もそう思う。

なので私は最近、気持ちをコントロールする練習をする。なかなかうまくいかない。不安になると、薬をたくさん飲んでしまう。これも治そうとしているがなかなかうまくいかない。

これだけが、ほしい。これだけがあればいい。いいのに。他のものなんていらないのに。これはガキの理論。結局欲望なんて尽きることを知らない。

でも

それで結構だ。

今日も、寝顔を薄ぼんやりしたなかで見ながら、涙が止まらなくなる。

その深夜、窓の外から西が丘マンションの悪魔がこちらを見ていた。

西が丘マンションの悪魔も、昔きっとそうだったんだよね。

本当はただ一人、最初のあの子がよかったんだよね。それ以外なんて、いらなかった。

でももう手に入らない。

 

どうか入れてほしい。家に。私。帰ってきたの、ここは寒いから、早く家の中に入れてほしい。

早く生まれ変わって、泰幸の心臓になりたい。こんな風に、泣くこともなくなる。それはきっと楽だ。

西が丘マンションの悪魔も泣いていた。はやく、私たち楽になれるといいよね、私は心の中でそう話しかけた。

 

 

gravity

24歳から今まで一途に追いかけてきた人を、10月目標にすきであることをやめま、す。
好きであることをやめるっていう日本語がよくわからないけど
引き合うからには何か意味があった。私にもあったし向こうにもあった。
叶わないなら泡になって消えていいなんてそんなことあるわけない。

だからこれは最後の涙。だ。

anymore

もういい、これ以上いい、もうしなくていい、そう思ってるのに何度も繰り返している
もうこれ以上傷つかなくていい、傷つけなくていい、傷つきたくないし、傷つけたくない、でも同じことを繰り返してる
本当は、何もかも取り返しがつかなくなるまで壊したいのかもしれない?
きれいなものとか正しいものとか優しいものってすごく脆い、すぐ壊せる
だから怖い
ドミノを並べていって、その整然とした姿が怖いよ ちょっとでも触ったら全部すぐ壊してしまうし、壊す方が楽で、美しく並べ続けていく方がつらい
ならいっそ全部一気にぶっ壊して引き倒して御破算にしたい、優しいものを優しいもののままにしておくのってすごくつらいよな
でも、カタストロフは快楽だけど、破滅は快楽だけど、たぶん一生満たされることなんてない
満たされるなんてことがそもそも幻想なのかもしれないけど
痛いよな、痛いのはリアルだ

どんなに報われなくても報われないことを知ってるとしても、じゃあ努力になんの意味もないかと言えばそうではない
もうこれ以上与えてくれなくていい
君の手を離したい/でも離したくない
本当は怒ってる/でも許したい


人に絶望するとか、自分に絶望するとか、あるけどそれが努力しない理由には、なんねえよな そういうこと思うよ

she was a beautiful monster

すごい寒くて困っています。。。
今年の夏は、夏じゃない!

「確かに私の心は善良です。でも、私は化け物なのです」
マ・メール・ロワ

人間の心を持った怪物と、
怪物の心を持った人間、どっちがいいんでしょうか?

昔、私の中は空虚で、自分に穴が空いていることを実感していた。
見えなくても。
今、私の中はなんだかよくわからない感情で満たされていて、
すこしでもどうにかしたら破裂して死にそうだよ
私に空っぽの部分はもうなくて、むしろ隙間がないほど満たされている。いいものばかりではないけど。8割苦しいけど。おなかいっぱいで、苦しい

最近昔の日記を読み返してて、思うことが随分変わったし、文体も随分変わっていて驚いた。
17歳のときの私は、今27歳の私に連続した時間として存在してるはずなのに、なんでこんなに変わるんだろう?
時間という概念が不思議だ